25歳男性。物心ついたときから肩こりがひどかったが、特に3年前からパソコンの使用頻度が多くなったためか寝ても朝から肩こりを感じるほどになしまった。マッサージや中国整体などで楽にはなるが2〜3日で元に戻ってしまっていたところ、知人の紹介で来院。
検査の結果、頚椎、胸椎、腰椎・骨盤の全てに問題があり、負担のかかりにくい正しい姿勢ができない状態であった。患者さんは頚椎への治療は抵抗があるとのことだったので、はじめの5回の治療は胸椎、腰椎、骨盤の治療を中心に行った。症状は改善傾向にあり、ひどい肩こりは出にくくなり始めた。6回目からは患者さんの同意が得られたため頚椎に対しても治療を行っていった。10回目の治療後にはほとんど(90%)肩こりは感じなくなった。
� �患者さん自身、初回から姿勢や習慣の改善、ホームエクササイズにも積極的に取り組んだことが、20年以上も前からあったしぶとい肩こりの改善に大きく影響したと思われる。
36歳男性。日ごろパソコンを使うことが多く、毎日午後には肩こりがひどくなる。肩こりは朝には軽くなるものの週後半には朝から肩こり感じることも少なくない。週2〜3回は同時に頭痛を感じることもある。頭痛は、市販の頭痛薬が効くこともあるが、ひどいと寝て起きるまでよくならない。整形外科では電気治療や牽引を受けたがよくならず、マッサージでは2,3日しかもたなかった。脳神経外科では、特に頭痛の原因となる異常は認められず、普通より首が真っ直ぐなことからくる筋緊張性の頭痛ではないかと言われた。肩こり・頭痛がつらくて仕事に集中できないため来院。
検査の結果、頚椎の動きと首・肩の筋肉および姿勢の問題が大きく影響していることが考えられた。正しい姿勢をアドバイスしたが腰椎� �骨盤の問題で正しい姿勢が取れなかった。そこで肩こりそのものに対する治療と正しい姿勢がとれるようにする治療を行うようにし、毎回、姿勢チェック、ホームエクササイズ、生活環境改善のアドバイスを行った。2回目の治療後は頭痛の頻度は1/3程に減り、4回目の治療後から肩こりは週前半ではなくなり、週後半で感じる程度にまで改善し、頭痛は出なくなった。徐々に正しい姿勢が楽に取れるようになり、7回目の治療後からは肩こりはほとんど感じなくなり、日頃から姿勢をコントロールできるようになり、肩こりの悪化を自分で抑えられるようになっってきた。
今では肩こり・頭痛の改善だけでなく美しい姿勢に改善されたことに大変喜んでいる。
検査の結果、頚椎と骨盤の動きおよび首・肩の筋肉の問題が影響していることが判明。お腹に負担のかからない体勢で必要最小限の関節の治療と筋肉の治療を行った。(産前・産後期には関節の可動性が亢進しやすいので治療には細心の注意が必要です。) 同時に� �ームエクササイズ、生活環境改善のアドバイスを行った。1回目の治療後は頭痛は消失し、肩こりもほぼ消失。3回目の治療後は日常生活における頭痛の再発頻度は1/2〜2/3程度、肩こりはまだほぼ毎日感じるが、以前ほどつらくなく翌朝まで残ることはほとんどないとのこと。その後、毎回治療後には頭痛・肩こりは消失、再発も徐々に減少していった。6回目の治療後はホームエクササイズにも慣れてきて肩こりはセルフコントロールできるようになってきた。頭痛の頻度も始めの1/5程度とほとんどなくなり、出てもつらさは1/3程度とあまり気にならない程度にまで改善。
※薬が飲めない産前・産後のお母さんにとって肩こり・頭痛はつらく、ストレスアップにつながりがちです。お早めの対処をお勧めします。
聴くと、もともと小学生の頃から偏頭痛持ちなのだが今回の頭痛はそれとは違う痛みだという。最近まくらなどの寝具を変えたことはない。仕事はデスクワークでパソコンを使うことが多い。肩凝りは中学生の頃からあり特に仕事を始めてからは強く感じることが多いという。首の筋肉を検査したところ、小さなしこり様の塊がありこれを押すと似たような頭痛が再現 された。そこで、筋肉のこの部分を治療し、このような筋肉の問題を起こしうる頚椎の動きの悪さを改善させた。その結果、翌朝は少し頭痛を感じたがすぐに消失し、2日目の朝からは頭痛は全く出なくなった。
その後、症状ではなく首の状態の改善(予防)を目的に2度の治療を行ったが、その間偏頭痛の頻度・強さが明らかに減ったという。患者さんの希望もあり偏頭痛と肩凝りの改善を目的に継続的に治療を続けていが、最近は病院でもらった片頭痛の薬を飲む機会がすっかり減ったと喜んでいる。
※筋肉が直接の原因である頭痛はかなり多いです。時には同様の頭痛を再現できない場合もありますが、問題部位を特定して治療することが早期改善につながります。また、同時に筋肉がそのような悪い状態になってしま� ��原因の治療や習慣の改善が再発予防には必要でしょう。
※偏頭痛は筋緊張型頭痛と合併していることが少なくないようです。肩・首凝りを同時に感じているような偏頭痛の場合にはカイロ治療による改善がかなり期待できます。
他に気になることがないかと聴くと、時々右腕に痺れを感じることがあるという。
検査すると、神経学検査は陰性。頸の左回旋と左側屈で(特に頸椎下部に)ストレスを加えると右腕の痺れが誘発。首・肩の筋肉は過剰に緊張。後頭下部の筋肉を押すと似たような頭痛が増す。頸椎・胸椎の可動制限と猫背。
結果、頭痛の原因は頸椎と首の筋肉の緊張が原因と思われた。しかし、首・肩がひどくこることや右腕の痺れは頸椎下部の椎間板の問題がかかわっているよう。
そこで、よく思い出してもらうと、症状が出る少し前にウェイクボードでクラッシュしたという。ビンゴ!?
治療は、頸椎・胸椎を中心に脊椎・骨盤の全体的な調整。首・肩の筋肉を調整。右肘・手首の調整。また、椎間板の改善を妨げる日常での禁止事項を説明し、椎間板の改善を促す体操をやってもらうことに。治療1〜2回目(1週間後)は頭痛は軽くなったが、まだ続いている。治療3〜5回目(2週間後)の時には頻度が1〜2回にまで減り、右腕の痺れを日常で感じることも減り始める。治療6回目(3週間後)は頭痛は全く出なくなり、右腕の痺れは誘発検査以外では出なくなる。
※当ケースはむち打ちに近い状態だったようです。頸椎の問題・筋肉の問題・椎間板の問題が影響し合って症状を出していたと思われます。もし、頭痛だけに注目して治療していたら症状の改善にはもっと時間がかかったでしょう。主な症状にばかりとらわれてしまうと全体が見えなくなってしまうものです…。
※症状は改善しても、椎間板という組織そのもののは改善(回復)には少し時間がかかります。ですから、悪化させない方法、回復を促す方法を取り入れて着実に改善させていくことが重要、近道です。きちんと改善(回復)する前に、軽い悪化を知らぬ間に何度も繰り返していて、症状がなかなかよくなっていかないケースがよくみられます。
検査すると、側頭部、後頭部から首にかけて筋肉が強く緊張し、各所に小さなしこりがある。押すと症状が強まるしこりと、楽になるしこりがある。頸椎の1、2番目の動きが落ちている(ゆがみがある)。猫背気味で肩甲骨の間の筋肉も緊張が強い。
結果、頭痛の原因は頭部や頸部の筋肉のしこりが緊張と思われた。頸椎のゆがみは結果であり、筋肉の調整で頸椎が動きを取り戻す可能性があった。
治療は、まず頸部の筋肉・しこりの調整を行った。症状は80%に改善したがまだかなり痛い。次に後頭部の筋肉・しこりの調整をしたところ、症状が60%まで改善した。さらに側頭部の筋肉・しこりの治療をすると40%まで改善した。ここで頸椎の可動性を確認すると改善はみられるもののまだ十分ではなかった。そこで頸椎の調整を行ったところ頭痛はついに消失(100%改善)した。その後、再発防止を目的に胸部、腰部、骨盤も含め全体調整を行い初回の治療は終了。2回目以降は以前かららある頭痛が出やすい状態へのアプローチも含めて治療を進めている。
※ひどい頭痛はとても辛いものです。薬が効かない頭痛でも1度でこんなにも改善することがあります。筋肉・しこりの状態に加え、頸椎のゆがみも影響しているケースでした。このように当院では直接の原因が何かを突き止めるように一歩ずつ治療を進めて行く場合がよくあります。改善を実感しながら原因が分かれば、その改善にも積極的に取り組んでもらえるからです。多くの場合日常の生活習慣も原因の一つになっていますので、治療を続けながら悪い習慣も少しずつ改善していくことが大切です。
背中の痛み背中の痛みについてのすべての
症状が出やすい状況を詳しく聴くと、座位、立位、歩行中で現れ、横になっているときは出ない。特に速歩き中に出やすく、振り向くような動作の後にはめまいを起こしやすいとのこと。吐き気、耳鳴りなどの随伴症状はないが、同時期から1〜2日に1回頭痛を感じることがあるとのこと。健康診断は特に異常なし。椎骨脳底動脈検査は陰性。目、耳、小脳等神経学的問題も認められな� �。頭位による誘発もない。上部頚椎の動きに問題が認められたが、臥位、座位、立位での頚椎の動きよるめまいは誘発されなかった。足関節にも問題はなく、その他危険なめまいであることの兆候も認められなかったため、上部頚椎の動きが根本的な原因となり、特に運動時などにはそれが脳への一時的な血流不足をもたらすことによってめまいが引き起こされている可能性が疑われた。
再度安全を確認の上、頚部の関節の治療を行い、日常生活における再発の有無を確認してもらうこととした。6日後2回目の来院時の報告では前回の治療後からめまいはほとんど感じず、頭痛も1回だけだったとのこと。検査の結果、頚椎の動きは良い状態がほぼ維持されていたが、一部において可動性がまだ十分に回復していないため継続して 治療を行った。その後は再発はなく経過観察中。
※当症例では1回目の治療から改善がみられましたが、カイロプラクテック治療が適応であるめまいであても、改善を感じるまでに3,4回治療が必要のことも少なくありません。
【検査】
神経学検査異常なし。首・肩の筋肉緊張が強い。頸椎上部と下部に歪み(関節可動域の減少と亢進)がある。
【治療】
首・肩の筋肉調整、頸椎の調整を中心に、全身バランスを整える調整を行う。
【経過】
治療初期(1週間に1〜2回治療)−日常肩こりの辛さが軽減してきた。特急電車の加速時も大丈夫なことが増えてきた。
治療中期(1週間に1回〜2週間に1回の治療)−肩こり感じにくくなり、ある程度自分でコントロールできるようになってきた。特急電車の加速時は全く問題なくなった。
治療後期(3週間に1回の治療)−肩こりは時々感じるが以前のような辛さは全くない。飛行機の加速も問題なく旅行に行けた。展望台も問題なく上れた。
仕事がら首・肩には負担がかかりやすいので、希望もありメンテナンス治療(3〜4週に1回)を続けている。
※血の気が引く感覚を来院中に再現できないため、基本は首・肩こりの改善度合を指標に治療を進めました。特急電車の加速にも比較的早く対応できるようになり、患者さんも期待をもって治療に臨まれていました。夏に旅行に行きたが、飛行機が不安ということでしたが、何とか間に合い楽しい旅行になったようです。
【検査】
神経学検査異常なし。顔を左後方に向けて数秒後に眼振が起こり、座っていても倒れそうになる。加えて頭を反らすとよけいに増悪する。首・肩の筋肉緊張が強く、頸椎上部に歪み(関節可動域の減少)がある。上部頸椎の動きを補助して同じ動きをするとめまいがほとんど起きない。
【治療】
首・肩の筋肉調整、上部の頸椎の調整。
【経過】
初回の治療後、再度検査すると眼振は起こらず、くらくらして倒れそうになることもなくなった。慢性的な頭痛へのアプローチが必要なため、継続して治療を続けているが、2回目以降も眼振は誘発されず、左後方を向いても問題は出ていない。
※眼振とは無意識に眼球が左右にすばやく揺れ動いてしまう様で、くらくらして倒れたり、倒れそううになります。眼振が起こる原因の一つに頸部血管の狭窄(狭くなるっている)があります。そのため一般的にはリスクを考え頸椎の矯正は禁止するか、制限付きとしなければなりません。今回は詳細な検査の結果、上部頸椎の動きを補助するとめまいが起こらなくなるある特定の体位と方向を見つけることができたので、患者さんの同意のもと細心の注意を払い治療を実施しました。当ケースでは1回で改善が見られましたが、数回かかることもあります。
検査すると、首を左に倒す自動運動と他動運動のいずれもが痛い。第4頸椎の左側の深部の小さな筋肉の緊張が強く、押されると痛む。第4/5頸椎の関節の動きが落ちている。どうやら典型的な関節機能障害による痛みのようでした。そこで第4頸椎左の筋肉を調整し、第4/5頸椎左の関節の動きをスムーズにする治療を加えたところ、5分で痛みは消失。ご自分でも首の動きを確認してもらいましたが目を点にしながら何度も首を傾けていたのが印象的でした。その後は背骨・骨盤を全体調整して治療完了。
※患者さんが言う「寝違え」には、主な痛みの原因が 今回のように関節にある場合もあれば、筋肉にある場合もあります。またその状態・関連性もさまざまです。今回のようにシンプルなケースでは5分位で解決してしまうため「あれ?あれ!」と目を点にして不思議そうにする方が多いです。
70歳女性。ときどきあった水泳時の首痛や枕が合わなかったことが原因か、2ヶ月前、朝起きたら首の痛みと頭痛で首がまったく動かせなくなった。レントゲンでは異常なし。整骨院で痛みを抑える特殊な治療を受け、1週間後には頭痛は消失、首の痛みも動かさなければ痛みなし。しかし、首は動かそうとするとまだ激しく痛み、日常生活がつらいため来院。
検査の結果、首・肩の筋肉のバランスが崩れてしまっていることが判明。首の緊張した筋肉を緩め、弱化した筋肉を調整し強化する治療を行った。1回目の治療から首の動きは少しずつ改善され、3週間後には動かすことによる首の痛みはかなり消失し、首の動きは80%まで回復した。中強度の運動では首が重くなり硬直したようになることがあるため、定期的な� ��療とストレッチや筋力強化トレーニングなどのホームエクササイズを継続中。
【検査】
初期検査−頸部靭帯の損傷があるよう。炎症反応があり、他動的に首を動かすこともできない。首から肩の筋肉が強く緊張。押されると非常に過敏な小さなしこりが複数ある。
中期検査−初期検査時の所見は改善傾向で首は動かせる。昔から時々腰痛もあるようで、股関節、骨盤の動きが低下、腰椎の動きは亢進気味。
【治療】
治療初期−過敏性を低下させるため、首肩の筋肉の調整。少し動かせるようになったところで頸椎関節の軽振動による調整。首の筋肉の冷却。自宅での冷却方法と枕調整の案内。初回の夜からふとんで横になって眠れるようになった。
治療中期−普段の首の痛みはだいぶ減ったが、歩行時やキッチン作業時などは次第に首が重く(鈍痛)なって支えられなくなる。歩くときは顎を手で支えていないと前が見られない。首・肩の筋肉の調整。頸椎関節の調整。腰椎、骨盤、股関節の調整。首を正しく動かせるようになるための体操(自宅でも毎日行う)。まだ、全くゴルフができるような状態ではない。しかし、ゴルフ復帰したいという希望と意志が強いため、リハビリとモチベーション維持のために中止していたゴルフを徐々に再開するように指示。首が重くなって頭が下がってしまうため、当然ゴルフはうまくできない。
治療後期−歩行やキッチンでも作業時でも頭が下がることがなくなってきたが、長時間はきつい。ゴルフも前を向いて打てるようになった。スコアも徐々に戻りつつある。全身調整。自宅で行う首・腰の体操を紹介。
※年齢から考えると長期間の安静はゴルフ復帰を難しくさせる恐れがありました。まわりの方々の協力が得られるならば、少し無理をしてもゴルフをした方が良い結果につながると判断しました。もちろん治療の面でも十分フォローしましたが、何よりご本人の日々の体操への取り組みが素晴らしく、案内した体操を3倍もする程の努力家でした。完全復帰には約6カ月かかりましたが、ゴルフが大好きな方だったので、復帰できて本当に良かったです。年齢が若ければもっと早く復帰もできたと思われる症状ですが、ご高齢者の場合怪我の後極端に筋力が低下する傾向があるため、元の筋力まで戻すのに努力と時間が必要になります。
※キャディさんたちはご高齢のプレーヤーが怪我や病気でゴルフに復帰できなくなったケースをたくさん見てきたようで、この患者さんが復帰したのを知ったときはみなさん非常に驚かれ、大変喜んでくれたとのことです。
※その後、この患者さんはゴルフを少しでも長く続けたい(「あと10年は!」と言ってました)のでと体調管理として定期的に来院されています。80歳を過ぎても元気にゴルフは続けており、「最近腰が回るようになった。」「首の怪我の時よりも調子が良くなっている。」「この前はこんなショットが決まった。」とさらに腕に磨きをかけ、ゴルフを楽しんでいらっしゃいます。
45歳男性。足踏みマッサージを受けたあとから徐々に左肩甲骨辺りが痛くなり、次第に左腕まで痛みと痺れを感じるようになった。特に急に左後ろに振る向くと痛みが強まった。糖尿病の既往があり、内科の先生の紹介で来院。
検査の結果、頚椎、上部胸椎の問題と筋肉の問題の両方がかかわっていると考えられた。糖尿病に加え高血圧症で薬を服用していたため、頚椎への治療は制限付で行い、主に上部胸椎の治療を行った。また、ホームエクササイズをお願いしたが忙しくて時間がないとのことであまり積極的に取り組まれなかったので、治療の中で週1回のエクササイズを行った。その結果、症状は徐々に改善していった。日常生活で支障なく、気にならない程度までの改善という患者さん目標は12回(約3ヶ月) の治療で達成され、治療を終了した。
避妊にきび治療
34歳女性、妊娠3ヶ月。昨朝起きて鴨居をくぐろう腰をかがめたら腰がぎくっと痛み動けなくなった。歩くことも辛かったが、必死の思いで職場へ行ったものの夕方になるにつれて徐々につらくなってきた。今朝は昨日よりは少しは楽になったが腰が痛くて歩くのもままならならず、仕事を早退して来院。
妊娠中とのことだったのでお腹に負担のかからないように検査。仙腸関節の問題と判明。お腹に負担のかからない方法で治療し、痛みは70%改善。帰りはまだ少し歩行に不具合があったが、腰に手を当てるしぐさは見られなかった。3日後の2回目の来院時には痛みはほとんどなく、歩行異常も見られなかった。その後2回の治療で、不安なく日常生活が送れるという患者さんの目標が達成されたため治療は終了。
38歳女性。2日前の朝起きようとしたときにグキッと腰を痛めた。痛みの場所は腰と左殿部。痛みのため起き上がるのが一苦労。その後なんとかゆっくり歩けるようになったが、腰を真直ぐにすることができない。立位、座位いずれもつらい。右下横寝は少し楽だが、長時間はつらくなる。夜中寝返りすると痛くて目が覚めてしまう。整形外科でもらった痛み止めの薬を2日間服用し、何とか耐え忍んだが、あまり改善しない。今日は薬を服用しておらず痛みは余計に感じる。1週間前にも一度ピキッと軽い腰痛を感じたが、その後強い痛みを感じることはなかった。
神経学検査は異常なし。姿勢はかなり前屈(腰部後湾)し、背骨が右に弯曲して肩が骨盤に対して右方にスライドするように歪んでいる。腰部〜骨盤部表� ��の筋肉の強い緊張。腰椎際の深部筋肉の一部が極度に緊張、押圧により左殿部に似たような痛みが出る。腹部の筋肉も緊張が強い。腰部の前屈・、伸展いずれも悪化するが、伸展のほうがつらい。骨盤の側方移動は左右どちらも悪化する。
痛みでうつ伏せになれないため、まずは横寝で腰部・腹部の筋肉の緊張を緩めた。その後うつ伏せで少しずつ伸展ができるように治療を進め、腰椎・骨盤の歪みを調整し終了。初回治療後、腰椎の前屈姿勢は30%改善、背骨の右弯曲は20%改善。痛みは30%程減り、来た時よりも歩きやすくなったといって帰宅。翌日にはさらに痛みが減少。2日後2回目、痛みはだいぶ楽になってきた。立位、座位でも痛みは半分以下。夜中寝返り時痛みで目が覚めることもほとどなくなった。前屈はほとんど痛みなく可能。伸展は少し良くなったもののまだ痛みが強い。3日後3回目、前傾姿勢が70%改善。背骨の右弯曲はまだ50%しか改善していない。座位、立位での痛みはほぼなし。腰を反らすとまだ少し痛みがある。5日後4回目、寝返りも全く問題なし。 かなり調子がよい。伸展では最後の方で少しだけ痛みが出るが、その他は痛みなし。前屈み姿勢も側湾も消失し本来の姿勢を取り戻した。
41歳男性。荷物を運ぼうとした際に腰を痛めた。腰を痛めないように普段は気をつけているが、今回はつい油断してしまった。洗顔時などの前屈がつらい。座ってから立ち上がる方がつらい。長時間の座位もつらくなる。朝起きるとき痛いことが多い。痛みの場所はベルトの辺りで中央から左右に感じる。
【検査】
神経学検査は問題なし。椎間板損傷の疑いなし。腰部屈曲も伸展もつらい。上部の腰椎の前弯が減少気味。腰仙関節(腰椎と仙骨の間の関節)が前方に動きやすい。腰椎が動くときにこの部分に負荷がかかりやすくなている。腰部の筋肉の緊張が強い。
【治療】
腰部の筋肉の調整。腰仙関節の正しい動きの回復を促すように、腰椎・骨盤・股関節の調整。下部腰椎を後方へ位置させるための体操(セルフケアとしても行ってもらう)。症状を悪化させないための禁止事項と回復を促すための推奨事項の案内。
【経過】
2回目、朝起きるときの痛みと洗顔時(前屈)の痛みは半減。長時間の座位はまだ痛みを感じやすい。継続治療。3回目、朝起きるときは問題ない。洗顔時(前屈)も少し痛みを感じる程度。座って立ち上がる時も気にない。長時間の座位はまだ少し痛みを感じることがある。重いものを持ったりするのはまだ不安がある。継続治療。4回目、日常では痛みは気になっていない。仕事も普通にこなせている。荷物運びも大丈夫。継続治療+全身調整。治療は今回で終了とし、様子をみてもらうことに。
40歳男性。子供を抱き上げたりして遊んでいたら腰痛に。徐々に痛みは増し、夜は痛みで寝返りがうてず、朝は起き上がることがつらかった。整形外科にて、痛み止め、炎症止めの処方、腰椎コルセットをして安静にと。痛み止めはあまり効かなかったが、1週間後にはだいぶ痛みは減り、歩くことも一応できるようになった。しかし、歩行時の不安感や、腰を前に屈めたり、後ろに反らしたりする動きで痛みがあり来院。
検査の結果、腰椎5番と仙骨の関節の問題と判明。腰椎5番の動きの改善を図る治療を行い、直後の再検査では腰の動きに伴う痛みは消失、不安感もなくなった。
38歳男性。2年前から、痛みで目が覚めることはないが毎朝腰が痛くて起きるのに時間がかかる。日中はあまり腰痛は感じないが横になると起きるときにつらいことがある。1年前から、歩いているときに左殿部のだるいような鈍い痛み出るようになり、最近は座っていても、横になっても感じることが多くなってきたため来院。
検査の結果、腰痛は下部腰椎と骨盤の関節の問題、左殿部の鈍痛は左臀部の筋肉の問題と判明。1回目の治療後、翌朝起床時の腰痛は70%減少、その後全く出ない日もあった。3日後には左殿部の鈍痛も80%減少した。その後、6回の治療を行い、途中何度か症状の悪化・軽減を繰り返し、2週間再発することがなくなったため、患者さんの希望で治療を終了し様子を見ることにした。
【検査】
左の仙腸関節周囲がやや過敏。左仙腸関節の一部に動きの制限がある(同時にやや過剰な動きの部位もある)。左仙腸関節にストレスを加えると症状が誘発される。腰椎5番の動きもやや過剰。痛みは左仙腸関節が原因のようだが、腰椎と骨盤の動きの協調不全も影響しているよう。
【治療】
左仙腸関節と腰椎の調整。出産に向け靭帯がゆるみ関節が動きやすくなってくる時期。過剰な力を加えず、必要な方向のみに最小限の力で軽く調整。
【経過】
1回目、治療直後、気になっていた殿部がすっきり。歩いてみても痛みを感じず調子良い。2回目、朝起きるときの痛みが半減。前回の治療翌日には再び歩行時の痛みを感じたが、以前よりかなりらく。長時間の座位やその後の立ち上がるときの痛みはときどき感じる。継続治療。3回目、仰向けで寝ても痛みなし。朝起きるときの痛みはほとんど感じない。歩行も問題なし。長時間の座位でもあまり気にならない。継続治療。4回目、2週間問題なく過ごせた。全体調整して治療は終了。様子をみてもらうことに。
※4ヶ月後、「安産でした。元気な女の子です。」と報告をいただきました。ささやかですが患者さんの幸せに関われたことをうれしく思う瞬間です。
30歳女性。産後4ヶ月。妊娠中より腰痛があったが、最近特にひどく育児や歩行にも影響が出てきた。痛みは腰部と左殿部。腰痛は前屈でもつらいが、腰をそらしたり、椅子から立ち上がるときに特に気になる。左臀部の痛みは、歩行中や座って腰を丸めたときに出る。
検査の結果、腰痛は下部腰椎と骨盤の間の関節と靭帯の問題、左殿部は左仙腸関節の問題と判明。産前、産後はホルモンの影響で靭帯がゆるくなっているため関節の障害が起きやすい。まだ産後4ヶ月のため靭帯への負担を最小限にとどめるように制限しながら関節の治療を行った。3回の治療で症状はほぼ消失したが、育児での負担が症状を再発してしまった。できる範囲で改善に影響するポーズ、動作を避けて育児ができるようにアドバイスし、徐� ��に再発頻度が減り、8回の治療後は痛みは消失し、再発もなくなった。
【検査】
腰椎と大腿骨をつなぐ筋肉の強い緊張と圧痛。骨盤と股関節の動きが低下。
【治療】
腹側からこのこの筋肉を調整。左右仙腸関節と股関節の調整。
【経過】
2回目、この1週間お腹の張り感が減り、歩行初めの腰が伸びない程度が半減したという。継続して治療。3回目、今回はかなり改善し気にならないことが増えたという。まだ状態は十分回復していないので継続治療。4回目、1週間全く気にならなかったという。状態はおおむね回復したので同様の治療に全体調整を加え、様子をみてもらうことにした。
※今回問題となった筋肉は比較的腰痛に関わることが多い筋肉です。当ケースでは重い感覚が腰部にあるものの痛みは感じていなかったようです。また、当ケースでは腹部の硬く張る感じを訴えていましたが、多くの場合腹部の感覚は触られるまで自覚がないことが多いようです。ですから腰痛で来院されて、腹部を検査するというと不思議そうな顔をされることがあります。
41歳男性。5か月前から左殿部、左膝裏から左ふくらはぎ上外側、左足底がしびれる。整形外科では坐骨神経痛と診断され、処方された薬を約4か月飲み続けたが一向に変化が見られず来院。
検査の結果、下部腰椎の椎間板の問題が考えられた。初回の治療後痛みは消失したが、その3日後以後には左膝辺りより上のしびれが出ることがあった。1週間後2回目の治療でしびれは消失したが、その後1週間の間に2,3回殿部のしびれを感じることがあった。3回目の治療以後2週間しびれはまったく出ず、日常生活でまったく気にならないという患者さんの目標が達成されたためいったん治療を終了し、様子を見てもらうこととした。
50歳男性。20代の頃に椎間板ヘルニアと診断され、以来3年に一度のくらいの頻度で腰痛を繰り返していた。毎回整形外科では腰椎椎間板ヘルニアといわれ、5年前には今度なったら手述しかないといわれていた。ここ数年は寒くなると痛くなる傾向があり、一度痛くなると5〜6ヶ月間痛みが続くこともあった。特に朝起きた時の腰のこわばりや昼から夜にかけての足のしびれが気になる。昨年に続き今年も再発したので、手術の前にカイロプラクティック治療を試してみようと来院。
X線写真で椎間板腔の狭小化と下部腰椎の極度の変性が見られた。その他の検査の結果、椎間板の問題および椎間関節の変性によるものと考えられたため、10回以上の治療が必要となる可能性があることと、自宅でのエクササイズが改善度� ��に大きく影響することを伝え、腰椎と仙腸関節の治療を行った。5回目の治療で痛み、しびれの頻度が半減し、11回目の治療でほとんど出なくなった。日々のエクササイズが必要不可欠で、患者さんは積極的に取り組んでいた。日常生活で支障なく自己管理できるという患者さんの目標が達成されたため、いったん治療を終了し様子をみてもらうことにした。
背中の痛みと乳房炎
【検査】
右足先の小指側の感覚が少し鈍い。筋力・反射は正常。腰部屈曲では症状が悪化する。腰部伸展では症状の悪化はない。右坐骨神経が過敏。腰椎5番と仙骨の間が狭い。腰椎5番が後方に移動しやすい。
【治療】
坐骨神経の調整。腰椎5番の前方への誘導。骨盤・膝関節・足関節の調整。全身バランスの調整。禁止したり、控えてほしい運動や姿勢を案内。セルフケアとして腰部の体操を案内。
【経過】
3回目、歩行時の右足底の痛みが減ってきた。6回目、右足先のしびれが気にならない日が増えてきた。9回目、歩行時の右足底の痛みは出なくなった。長時間座っていても腰痛は感じなくなったが、右足先のしびれはまだときどき感じる。12回目、腰の不安感はほとんどなくなり、コルセットは全く使用しなくなった。右足先のしびれもほとんど感じなくなった。体操は毎日続けている。
※過去に椎間板ヘルニアになったことがあり、きちんと回復していないと、今回のようにその後も腰痛や神経症状に悩まされることがあります。また、体力が落ちてくる年齢になると過去の問題が影響して腰痛や神経症状を感じるようになるケースも見られます。神経への持続的または断続的・繰返し的な影響が長期間あったケースでは回復に時間がかかる傾向があり、時には一部の症状が残ってしまうこともあります。できるだけ早期に、「痛みの除去」にとどまることなく、「状態の回復」までもっていくことが大切であると日々実感させられます。
【検査】
神経学検査異常なし。腰部屈曲では症状に変化なし。腰部伸展で症状が悪化。特に左後方に身体を傾けるとより悪化する。左殿部の筋肉の緊張が強い。左坐骨神経が過敏。腰椎5番と仙骨の間が狭い。腰椎5番の軽度前方すべり。背骨全体は右に傾くように湾曲している。
【治療】
左殿部の筋肉の調整。坐骨神経の調整。腰椎5番の後方への誘導。骨盤・股関節・膝関節・足関節の調整。全身バランスの調整。禁止したり、控えてほしい運動や姿勢を案内。セルフケアとして腰部の体操と殿部筋肉の体操を案内。
【経過】
着実に地味な体操を続けてもらいながら、治療を続けた。3回目から少しずつ左もも裏の鋭い痛みを感じる頻度が減ってきた。6回目には腰部・殿部の痛みはほとんど感じなくなり、8回目には時々左のもも裏の鋭い痛みを感じる程度になった。その後は初回に案内した体操に新たに1つ加え、各体操の回数・頻度を再設定しなおして続けてもらった。10回目には日常ではほとんど問題ない状態にまで回復した。
※すべり症を引き金に坐骨神経痛を繰り返してしまっているケースでした。痛みを無くすことをゴールにしてしまうと、再発させることが少なくありません。状態をきちんと回復させ、正しい身体の使い方を覚えることが大切です。当院で紹介する体操は比較的地味なものが多いため、よく患者さんから「他に何かないか?」「この体操がいいと聞いたんだけど…」「こんな体操はどうか?」と聞かれます。紹介した体操だけでもきちんと着実こなしている患者さんはやはり期待通りに改善していく傾向がありますが、良かれと思い体操をあれこれ独断で取り入れ、替わりに案内した体操の回数や頻度を減らしてしまう熱心な患者さんほど改善が遅れる傾向があります。あせる気持ちも分かります。しかし、地味でも回復に良いこと� ��一歩一歩きちんと行っていくことが近道であると日々実感させられます。
30歳女性。2週間前から首を動かすと左背部が寝違えたときのように痛む、それ以来少しうつむきかげんでいると頭痛が出るようになった。2週間たっても痛みが変わらないので来院。
検査中も背部痛と頭痛が誘発された。検査の結果、頚椎と胸椎の問題および筋肉の問題が考えられ、治療を行った。ただし、患者さんは痛みのため頚部の動きが制限されており、首の動脈の検査ができないため頚椎への治療は制限付で行った。治療後、首の動きは改善し、背部の痛みは半減した。また、頭痛は消失し、頚部の動きでも誘発されなくなった。その後1週間頭痛は出ず、1週間後2回目の来院時には背部の痛みは90%改善しており、治療後は消失した。患者さんの希望で治療は一旦終了し、様子を見ることにした。
検査では、首のわずかな牽引だけでも背中や腕の痛みが増すため初回は首を動かす検査は行わず、背中・肩の筋肉や関節の問題を中心に検査した。背中の筋肉と肋骨の動きの悪さが症状に影響を与えていることが判明、治療の結果痛みは2/3程度になった。3回目の治療では首の検査ができるまでに改善したため、首を検査したところ影響は少ないものの首の筋肉にも原因の箇所が見つかった。そこで首への治療も加え� �その後3回の治療でほとんど痛みは感じなくなった。
※「腕の痛み・しびれ=首の問題」ではありません。背中や肩の問題で起こることもあります。そして「これは筋肉の問題ですね」というとたいていの患者さんが驚きます。「エッ!ゆがみが原因ではないのですか?」と。
多くの治療院で「ゆがみ」が原因と簡単に説明することが問題なのでしょう。しかし、何でもかんでもゆがみが原因ではないのです。「筋肉や靭帯の問題」がゆがみを作ることだってあるのですから。「ゆがみが原因」とだけ言われて本当に納得していますか?
当院では何がどうなってその症状を起こしているか全体像をつかみながら治療を進めます。そのため「ゆがみ」が原因とう説明では不十分と考えており、そのような短絡的な説明はしません。患者さん自身が原因をしっかりと認識することが改善の近道と考えていますから、できる限り具体的な説明をしています。これも当院で「カイロのイメージが変わった」という方が多い理由の一つです。
検査の結果、症状は肩を後ろに引くような動きで誘発され、また深く呼吸をすることでも誘発された。右の上胸部の奥の筋肉(小胸筋)に非常に小さな塊が見つかり、押すとひどく痛む。さらに右肩甲骨と下部頸椎の動きが低下していた。
痛みの直接的原因と考えられる小胸筋の治療に加え再発予防のために肋骨・肩甲骨および頸椎・胸椎の調整をして経過をみてもらうことにした。結果、症状は治療の度に軽くなり合計3回で終了した。
※直接の原因が筋肉の問題であることは非常に多いです。しかし、カイロでは筋肉の治療に加え、早期回復・再発予防を目的に構造的・神経的な問題部分にも治療を加えます。
検査の結果、皮膚異常なし(帯状疱疹なし)。痛みを感じる部位へ行く肋間神経と同レベルの胸椎にゆがみがあり、その周辺の筋・靭帯の過敏性が増している。また左肋骨の可動性も低下している。
問題の胸椎と肋骨を調整。また、すぐに同じ問題を繰り返さないよう脊柱・骨盤のバ� ��ンスをとるため全体的調整を加えた。治療直後はまだ痛みを感じることがあったが、頻度は訴えていた回数よりもかなり少ない様子。4日後2回目の治療の際、前回の治療後から徐々に頻度が少なくなり、3日目後には全く出なくなり、以来全く感じていないと報告を受ける。経過が良いので、前回の問題部位をチェックして必要個所を調整し終了とした。
※肋間神経痛は胸椎や肋骨の動きの悪さが影響していることもあります。しかし、多くの場合そのような筋骨格の問題だけでなく、それに肉体的・精神的なストレスが加わることで症状が誘発されやすくなるようです。時間と共に症状は消えることもあり、痛み止めなどで対処することも多いようですが、再発を繰り返していることも少なくないようです。現代社会においてはストレスをゼロにはできません。日ごろから身体を良い状態にしておくことはストレス対策にもつながります。
検査の結果、右肩鎖関節(肩甲骨と鎖骨がつながる部分)の可動性が低下。
アクチベータ器でパチン・パチンと刺激する程度に右肩鎖関節を調整。直後から腕を上げても、回しても肩の痛みはなし。不思議そうに腕をブルン・ブルン回してました。手短に全身の骨格を検査・調整して治療完了。
※子供の筋肉や関節の調整は手で行うこともあれば、アクチベータトいう安全な器械で行うこともあります。子供の状態に合わせて選択します。小学生以下の子供はくすぐったがる傾向があるので、手短に必要最低限の検査・治療をします。
検査すると、左頸部や左脇の下周囲の筋肉にはあまり異常は見られない。首の動きでも同様の痛みは再現されない。肩を動かすと痛みが出る。そこで左手で右の耳を触るような動作をしてもらうと痛くて耳に届かない。このとき痛みは首や脇の下辺りにでる。左鎖骨の端を押えて同様な動作をするとあまり痛みなく動作できる。どうやら左の肩甲骨と鎖骨がつながっている関節の動きが少しゆるんでズレており、関節の動きがぎくしゃくしていることが原因のようです� ��(痛みは肩ではなく首や脇の下に感じていますが…。)
そこで肩甲骨と鎖骨がスムーズに動くように正しい位置に鎖骨を固定し、肩周囲を含めた関節と筋肉を調整する治療を開始しました。また、しばらくの間左肩に重いものかける(背負う)のを控えてもらうようにしました。3週間後にはゆるかった関節の動きがかなり落ち着き、痛みは30%程になりました。その後固定をやめ、関節の動きの調整を2回程続けたところ、痛みが完全に消失したため治療を終了。
※痛みを感じているところが問題のあるいところとは限りません。今回のように問題の場所と離れたところに痛みを感じるケースがよくあります。
※女性は一般的に男性よりも骨と骨をつなぐ靭帯が緩めで筋力も弱いため、重さなどの外力によって関節を痛めやすいので注意が必要です。
※数ある関節の中でも肩関節は可動性が高く、複数の関節が影響し合って動きがなされています。肩甲骨と鎖骨が作る関節(肩鎖関節)自体の動きはわずかですが、その動きの障害が痛みを引き起こすことがあります。そして、そのわずかな動きの障害が肩全体の動きに悪影響を与え、肩周囲の筋肉バランスを崩し、2次的な痛みを引き起こすこともあります。
高いところからものを下ろそうとするときや、座っていて重いものを引き上げようとするときなどに痛みが増すとのこと。検査の結果、左肘外側部はわずかな炎症反応が認められ、肘と手首の動きに関わる筋肉の緊張が亢進していた。左肘関節の動きは亢進し、左手首の関節と左肘や手首を動かす筋肉に関わる神経のに影響を与える首の関節の動きが減少していた。そこで、手関節、肘関節、頚椎の矯正と腕の筋肉の調整をし、肘の外側周囲にはアイシ� �グを行った。しばらくの間、自宅でも毎日アイシングをしてもらい、肘を使うときはサポートバンドを着用してもらった。
2回目の報告では、肘の痛みは少し軽くなっってきたが大きな変化はまだないとのこと。炎症は初回のときよりも落ち着いていた。継続して治療を行い、日中にはできるだけ腕の筋肉のストレッチをしてもらうようにした。3回目の報告では、2回目とあまり変化がないとのこと。改善度が思わしくなかったため、患者さんの習慣を再度確認してみたところ、腕枕や寝相の悪さが判明。一緒に改善策を考え実施してもらった。その後は、治療とホームエクササイズを重ねるたびに、局所的な痛みの強さ・頻度が減少していった。
7回目の報告では日常生活での痛みはずいぶん改善したが、まだ重いものを 持つときや肘を深く曲げたときなどに痛みがあり、これらの痛みはあまり変化していないとのこと。そこで、これまでの治療に加え、正しく肘の関節を動しながら機能改善させるエクササイズを始めることにした。同様のエクササイズを自宅でも毎日行ってもらい、肘を正しく使いながら改善を促すようにした。その後、再び順調に改善し始め、ついにすべての痛みが消失した。
※通常、テニス肘(外側上果炎)の痛みは、早期段階から炎症部位に負担をかけなければ1ヶ月(〜2ヶ月)ほどで良くなるものです。しかし、日常生活において無理をしていないつもりでも、ついつい肘に負担をかけていることが多く、知らないうちに悪化・再発・慢性化させてしまっていることが多いようです。治癒を長引かせないためにも、治癒過程� �応じた適切な治療・習慣の改善・エクササイズを実施することをお勧めします。
検査すると、特にぶつけた様子もなく、炎症反応も認められない。右手首は本人が動かしても、私が動かしても痛む。右手首の根元の骨がわずかにずれ、スムーズに動かなくなっている。プールサイドから手を使って上がるときなどの動作がきっかけとなったのではないだろうか?
そこで右手首の関節を手で軽く調整し動かしてもらうと、痛みは全く出なくなった。その後、右肘、肩、首の調整を含めた全身調整をして終了。手首を痛めたことは初めてのようで、手首の関節がゆるくなっていなかったため、再発の心配はないと判断し施術完了とした。
※子供の場合、回復力が強く、変な癖も少ないので、慢性化していなければ1回〜数回の治療で回復することがほとんどです。
検査の結果、右股関節と右膝関節、左右足関節の動きの低下、腰椎および骨盤のゆがみ、右股関節周囲の筋肉の過緊張、右坐骨神経の過敏が認められた。
股関節周囲の筋肉の過剰な緊張が股関節痛と坐骨神経痛の原因と考えられた。股関節周囲の筋肉の緩める治療をし、骨格のバランスを整えるため背骨・骨盤および下肢の関節の治療を行った。また、坐骨神経の過敏性を下げる治療も加えた。「1回目の治療後、体が軽くなり、よく眠れた。痛みを感じることが少なかった」と報告を受けた。週1回の治療を継続し5、6回目以降は「1週間痛みを全く感じなかった」という報告が増えてきた。また、「坐骨神経痛は時々まだ感じるが以前に比べかなり軽い。」10回目の治療後には「調子が大分良い。階段もあまり気にせず、遠出もできる。」とのこと。その後は期間をあけて治療を継続中。
※股関節の痛みは筋・靭帯性、関節性、骨性などさまざですが、レントゲン写真だけでは痛みの本当の原因がわからないことが多いように思われます。実際に検査・治療をしてみると筋肉が原因だったということが少なくありません。筋肉が原因の股関節痛は比較的早期の回復が期待できます。しかし問題の筋肉だけの治療ではどうしても改善が遅く、また再発もしやすくなります。関連する筋肉や関節(骨格)の調整を同時に行うことが改善を早め、再発防止につながります。
検査の結果、膝の内側の筋肉と靭帯に軽度圧痛。膝関節の内側へのねじれ(内旋)の動きが減少。右股関節の可動性減少。骨盤の歪み。
骨盤・右股関節の調整。右膝関節の内旋の動きの改善を図る。膝の内側の筋肉を緩め、外側とのバランスを調整。また前後の筋肉のバランスも調整。昇降台での検査で痛みは70%程に改善。体重をかけながらの膝関節の滑りの調整。痛みは初めの40%にまで改善。2回目の来院時痛みが初めの50%程に戻っていたが、治療後に20%にまで改善。3回目の治療で痛みは消失し、様子を見てもらうことに。
※実際に症状が出る体勢で関節や筋肉を調整することが必要な場合があります。
検査の結果、膝の屈伸運動で伸ばす時に痛い。ジャンプするときも痛い。右大腿前の筋肉がうまく動かせない。パワーは十分あるが、右大腿裏の筋肉との連係運動がうまくできない。また他動的に膝を急に伸ばすと膝前面に痛みが出たり、出そうで怖い。外傷部位の筋肉や靭帯の損傷は回復しているようだが、膝蓋靭帯に圧痛がある。右膝関節の動きが悪く、膝蓋骨の滑走にも問題が認められた。
右大腿前面の筋肉の機能的な問題と膝蓋骨の滑走性の低下および膝関節の動きの低下が原因と思われた。各問題を一つ一つ改善させ、最後に大腿の前後の筋肉の連係運動ができるように調整したところ、屈伸運動もジャンプも痛みなくできるようになった。自主練習で数日様子を見てもらい。問題が残ったり、繰り返されるようならあと数回の治療が必要な旨を伝えて1回目の治療を終了した。
※「機能(働き)」がいかに大切かを知る良いケースです。怪我の後組織が回復しても元のように動けないことがしばしばあります。当ケースでは正常な機能を回復させることですぐに運動ができるようになりました。正常な機能の回復には数回の治療が必要な場合もあります。また、筋肉や靭帯など組織の損傷を伴う場合などは回復に時間がかかることもあります。当院では、何と何が問題で、それぞれの改善・回復にどれくらい時間がかかるかを予測し、患者さんの理解・協力を得ながら治療を進めて行くようにしています。
検査の結果、右かかとは押されると激しい痛みがあり、足関節に動きの制限が認められる。また、腰椎の間隔が狭く、動きの制限のある個所がある。特に姿勢でかかとの痛みの増減は認められなかったが、腰椎の調整後かかとの押された時の痛みの減少が認められた。
腰に原因があり坐骨神経に影響がでてかかとの痛みが出ている可能性を説明し、治療を開始。治療は、腰椎、足関節の調整および坐骨神経の調整を行った。合わせて、一時的にやってはいけない動きとやってほしいい動き(エクサ サイズ)を説明し、エクササイズは1日数回実施してもらうようにした。症状は徐々に改善し6回目の治療時にはほとんど気にならない程度まで改善した。
※通常、坐骨神経の問題は殿部やもも裏、ふくらはぎ、足に痛みや痺れを出しますが、かかと以外には全く症状がないケースでした。かかとの痛みだからといって足に原因があるとは限りません。
68歳女性。便秘を訴えて来院。便秘がひどく毎日医者からもらった薬を服用しているが、緊張体質なため環境の変化などですぐに便秘になるとのことであった。その他の症状として、軽度の肩こり、腰痛があったため、全身的なケアとして治療を開始した。治療後は便秘も改善され2週間は続くとのこと。メンテナンス的に2週間に1回の割合で治療を受けている。
検査の結果、足関節、膝関節、股関節、骨盤の動きに制限があり、股関節および膝関節回りの筋肉のバランスのくずれが認められた。また、姿勢および歩行にも問題が認められた。
O脚の原因が骨の形そのものに100%由来する場合は矯正ができません。しかし、今回のように筋肉や関節の問題や習慣の影響を受けていると考えられる場合は矯正が可能です。ただし、どれくらい矯正できるかははっきりとお約束が難しいため、数回の治療の経過をみながら矯正を続けていくかどうか判断していくということで治療を開始。
治療は、可動制限のある関節の調整および筋肉のバランスを取り戻すための関節および筋肉の調整を行い、姿勢指� ��導およびホームエクササイズを指導。数回の治療により改善が認められたため、矯正を継続し、さらに歩行矯正も追加した。最終的には立位時の左右膝の間の距離は5.2p→0.8pに改善した。
※他にも、立位左右膝の間の距離が<20代男性:3.5p→1.1p>、<30代女性:7.2p→2.0p> などさまざまな改善例があります。
しかし、O脚矯正の成果として数字にとらわれ過ぎたり、人と比較したりしてはいけません。身体の正しいバランスを回復させながら矯正することが重要で、無理な矯正は禁物です。無理に矯正を行うと、一時的にO脚が大きく改善されたとしてもしばらくすると元に戻ってしまうことも少なくありませんし、時には身体に不具合が生じてしまうこともあります。
当オフィスではO脚矯正に対する考え方を理解していただいた上で、無理なく、維持できるように矯正・指導しています。
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