2012年5月16日水曜日

服部政治 - 医師を探す - 病気病院医者


医師の紹介

日本初のがん専門病院として1934年に開設され、2005年には臨海副都心・有明に移転し、設備、機能ともに新しくなった、がん研有明病院。
同院の診療の最大の特徴は、患者を中心に専門家が集まるシステムだ。

そのなかで、服部医師が所属する麻酔科、ペインクリニックは、がん患者の症状のマネジメントを主眼においた治療を行っている。治療には、時に痛みが伴う。そうした痛みは、患者にとって苦痛になるのみならず、十分な治療の妨げにもなる。そこで服部医師たちがミッションとしているのは、がん患者の痛みを取り除くこと、さらに呼吸困難や副作用に対する対策だ。

「主治医だけでは疼痛コントロールが困難となったがん疼痛患者に対して、主治医から依頼を受け、医療用麻薬を含む鎮痛薬を投与して除痛を図っています。必要がある場合は、神経ブロック療法などのペインクリニック的手法を組み合わせて疼痛治療に当たっています」(服部医師)


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治療

痛みを取り除くにはいくつかの方法がある。最も一般的な鎮痛薬の治療は、医療用麻薬(オピオイド)の内服、貼付薬で疼痛コントロールを図る方法だ。このほか、がん研有明病院の麻酔科(ペインクリニック)では、必要に応じて次のような方法を組み合わせて、疼痛コントロールを行っている。

・神経障害性疼痛に対する各種鎮痛補助薬の使用と調節

・オピオイド注射薬をPatient Controlled Analgesia(PCA:患者自己管理鎮痛法)で管理。これは、患者が痛みを感じたときに、輸液ポンプに接続されたボタンを押すと、一定量が投与される仕組みで、患者の痛みに細かく合わせて調節することができる。呼吸困難にも適用される。

・脊髄鎮痛法として、硬膜外腔・脊髄くも膜下腔にカテーテルを留置し、オピオイドを直接脊髄近傍に投与して治療困難な痛みに対処する。

・神経破壊(神経ブロック)を行い、内蔵痛などの除痛を図る。


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累積症例数または患者数

緩和ケアチーム: 1000名(3年)
累積神経ブロック(神経破壊):150例
脊髄鎮痛法(脊髄くも膜下):90例
脊髄鎮痛法(すべて):300例以上

年間症例数または患者数

年間がん性疼痛患者数 350件

医師のプロフィール

経歴


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1967年1月9日 神奈川県生まれ
1985年3月 東京都立日比谷高校卒業
1986年 大分医科大学へ入学
1992年 同大学を卒業し、同麻酔学教室へ入局。その後関連病院で麻酔科医として修行。
1999年 米国に留学。留学中にメモリアル・スローン・ケタリング・キャンサーセンターで麻酔科ペインクリニック科による術後鎮痛ならびにがん性疼痛管理を半年間学ぶ。
2000年 帰国し、大分大学医学部附属病院の緩和ケア支援チームリーダーに就任
2006年10月 国立がんセンター中央病院麻酔・緩和ケア科 緩和ケアチームリーダー
2008年3月 がん性疼痛患者の中でも治療困難な激しい痛みに対する専門的な治療 (Interventional pain treatment:神経破壊、脊髄鎮痛法など)を中心としたがん性疼痛管理に取り組むためがん研有明病院麻酔科(ペインクリニック)へ移籍し、現職。 

所属学会・認定・資格


日本麻酔科学会 専門医
日本ペインクリニック学会 専門医
日本緩和医療学会 暫定指導医
日本疼痛学会
日本慢性疼痛学会
International Association for the Study of Pain (IASP)
International Anesthesiology Research Society (IARS)
American Society of Anesthesiologists (ASA)

おもな著書

麻酔・集中治療関連:原著14
ペインクリニック関連:原著45、著書(分担執筆含む)88、雑文56


費用のめやす (※受診の際には最新情報を病院にご確認ください。)

初診料:紹介状が必要 3,800円〜5,000円
入院:麻酔科入院の場合、治療実費(保険適用)+個室料(39,000円)


受診にあたって

麻酔科・ペインクリニックでは、当院でがん治療をした方の場合は主治医の科で入院して疼痛治療を行います。

一方、他院から疼痛管理だけを目的とした治療をするために麻酔科入院する場合には、有料個室での治療のみとなっています。



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